宇宙開発事業Nichiwa Space Labo

教育システムと並ぶニチワシステムの特徴である「宇宙開発事業」についてお伝えします。

NSL(Nichiwa Space Labo)とは


ニチワシステムの社名の由来は「日和」から来ており、「全ての人々が日々、和やかに笑顔で過ごせるように」という願いを込めたものです。

しかしながら、今地球規模で考えた場合、温暖化や環境破壊が進み、その影響による食料不足・水不足・大気汚染・異常気象などのさまざまな深刻な問題が生じています。


このような問題に対して、前社長の洪守八は『“日和”を実現するために、パイオニアとして宇宙開発に取り組み、人と社会、地球の未来に貢献する事』をニチワシステムの使命とし、宇宙開発ができる企業を目指すことにし、2016年に今の宇宙事業部門であるNSL(Nichiwa Space Labo)の基礎となる宇宙開発準備室を正式な部署として発足させました。


今後は自社製品開発のための調査(農業・通信)・案件受注・交流会(ABLab・UNISEC)やシンポジウムの参加、宇宙科学連合会での発表など、しっかりした宇宙開発事業の基盤を作るための活動を行っていきます。

部署発足当時に前社長・洪守八が書いた「私の志」という文章を全文掲載いたします。洪がどのようなことを考えて宇宙開発事業を進めたいと思うようになったかがおわかりいただけるはずです。長文になりますが、ぜひクリックしてお読みください。

私の志(2017年 前代表取締役 洪守八)

私は、地球人である。
この舟なる大地に生を受け、この大地と空と海、
人々の優しさのおかげで私は生まれ、生かされてきた。

今、地球は叫んでいる。
その叫び声に真剣に耳を傾け、
行動する人達は、まだ少ない。

どれだけ、経済を活性化しようと、
どれだけ自分の言い分を力て押し通そうと、
この母なる大地があっての事である。
この母体をなくしてしまえば、自分自身を含め、
我々の家族、子孫、人類は生き残る事が出来ない。

私は、誰もが今の地球の現状がどうなっているのか、
宇宙技術も用いて、
皆に分かりやすく知らせる仕組みを作りたい。

地球の課題が何なのか、
日本という国が世界で 一番理解している仕組みを作りたい。

他の惑星で 人類が居住できるか、
調査・探査する仕組みを作りたい。

技術力を集結して、
地球の自然エネルギーを電力源とする事に貢献したい。

地球を削り取り、疲弊させるエネルギー源、
危険とされるエネルギーを源とする現状を変革したい。

これからますます少子高齢化していく日本は、
どの国よりも地球の課題に取り組み、
地球上の課題を解決する事で、日本はまた成長し、
目的意識を持った若い世代が活躍し始めるだろう。

良い会社に入社するため、人よりも良い生活をしたいため、
勉強したら何かになれるから、まず勉強 ・ ・ ・
そのような教育が目的意識の無い若い世代を作る。

最初に必要な事は、
どんな課題がこの世の中にあるのかを教え、
本人が本気で取り組みたいと思える事を
気付かせてあげる事で あろう。

小さい時から人との交わり、
社会のす果題、日本の課題、地球の謀題を考え、
どんな事で貢献したいのかという
目的意識をはっきりと持ち、
そのために必要な知識と経験を得たいと
強く思う若い世代を育てていかればならない。

私は、それがこの日本国にもう一 度、
光を指す事ができる方針の一つだと考えている。

この地球は、今や諜題だらけである。
我々が誰もが理解できるよう、
地球の真の姿を誰にでも分かりやすく明らかにする。

目を背けてはいけない。
出来る事から、コツコツ、
やれる事から、始めよう。

一歩ずつで良い。

日本中でその和が繋がった時、
大きな国力になると、私は思う。

その先陣を、我々ニチワシステムは突き進む。

2017年1月 吉日
株式会社ニチワシステム 代表取締役 洪守八


NSLの歴史


宇宙開発準備室(2015年~)



2014年 社内プロジェクトとして、宇宙事業をはじめるための調査がはじまる。
ニチワシステムのこれから(長期ビジョン)をマンガにするプロジェクトにより、第1巻が完成(全6巻の予定)
2015年
宇宙開発準備室が設置される
ISAC 2015(宇宙ハッカソン)アイデアソン in 福井に参加
2016年 ペットボトルロケット
宇宙科学技術連合講演会に参加
社員が衛星開発案件に携わる事が出来、現在もメンバーとして属している

宇宙開発室(2017年~)



2017年 宇宙開発の事業に携わることができるようになり、宇宙開発準備室から「宇宙開発室」へと名称を変更
NASA主催宇宙ハッカソン「Space Apps Challenge」で、大阪会場での最優秀賞を受賞

NSL(2021年4月~)



2021年 地道な活動を続けていた宇宙開発室を再構築し、事業の柱として再始動させるため、NSL(Nichiwa Space Labo)へと組織を変更
2022年 1年の準備期間を経て、2022年4月から事業化に向けて、本格的に始動
新規で宇宙関連の案件を受注

今までの実績


2017年「Space Apps Challenge」にて、大阪会場での最優秀賞を受賞

ワークショップ
スタートアップウィークエンド参加(2020/2/21~23)
開発
大学衛星の電源制御システム改修
大学衛星のテレメトリ解析ソフト開発
ドリームサテライトプロジェクトにて衛星のカメラミッション、BOBCの開発を担当

現NSLメンバーからのメッセージ


総括 西川裕二

選択肢に宇宙開発があるって面白い。
宇宙は夢やロマンの世界というのは、遠い過去の話。
通勤経路を移動する日々の中には無い世界がある。

私たちが目指すのは、
社会の課題、日本の課題、世界の課題、宇宙の課題を考え、
自分がどんな事で貢献したいのかという目的意識を持ち、
そのために行動すること、
そして、同じ志を持つ世代を育てること。

私が目指すのは、メンバーが宇宙開発のプロとして力を発揮できる環境を整えること。



岡部龍哉

憧れればいいのか、立ち向かえばいいのか、肩を並べれば良いのか、受け入れればいいのか。
思い直せば、宇宙への向き合い方をいつも探している、そんな状態。
宇宙だろうと地上だろうと、論理回路の演算結果はいつも同じ。そのように仕組まれている。
熱・帯電・宇宙線による数々の影響は、ハードウェアレベルで対策されるのだ。
その上に乗っかっているソフトウェアは、いつも守られている。
だからいつも、「そこで為し得たい事」は必ず達成できるように、コードを書いている。




NSL記念館

宇宙開発準備室時代からNSLの活動として、未来年表とマンガ「未来への道」を公開しています。作成された当時と情勢も変わっておりますが、ニチワシステムの考え方を表したものとして、ぜひご覧ください。

未来年表



2014年の宇宙開発準備室発足に50年後のニチワシステムの宇宙事業を見据えたロードマップを作成していました。現在の状況とは異なる部分もありますが、当時の記録のまま掲載いたします。


長期ヴィジョンのページへ

マンガ「未来への道」



前述の未来年表をよりわかりやすく伝えるため、マンガを作成しました。全6巻のうち、4巻まで完成(2023年現在)しています。ニチワシステムの目指すところをぜひご覧ください。


マンガ「未来への道」へ